飛鳥カナ配列 ☆未来の子供たちへの贈り物☆ -24ページ目
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今度は、「に・せ」の入れ替え  ニセじゃないです。。。。(^^;;

画像が入れられるみたいなので最新のを↓に載せてみます。
(赤字は飛鳥スレの1からの変更分)

asuka-293

本当はこう見えたい⇒http://ameblo.jp/user_images/35/a8/10000555464.gif>

あらら、サムネールしか出てこない。。実物大を表示する技があったら、どなたか教えて下さい!

 

今度は少し大きくできたけど、原寸大に設定するやり方が分からないのでボヤける。。

 

で、要するにこういうことです。

 

  アンシフト
ASD F  G H  J K L ; : ←列
「ーじひ。  %-  ・ とはヘ 」   
きしう て  ぶゆ  んいかたけ  
メみぎ  ぜホ  っ ょ ゅャ

    左シフト
ASD F GH J K L ; :
ざねえぁ ぅぇ  ぃよふ! )
ださあり ぉず るすまでげ
びひちば ヴや が、。?   「ヴ」は無変更の「ゔ」

    右シフト
A SD F  GH  J K L ; :
( べれへ。 &ぢ  ~そこぞご
わおな ら  ぬグ  くのつ
ふ。づは。ほ。 *む をどもボ  
 


「に・せ」入れ替え

 

昨日書いたように「ゃ」が/に来ると、「にゃ」が右小指の同指打鍵になる。

まあ、「にゃ」なんて「コンニャク・般若・老若男女・夕焼けニャンニャン」くらいしかないので
これだけなら十分我慢の範囲。

 

しかし、ニが;裏だと、「にゅ・にょ」も右連打だし、言葉を作るときも「人間・人数」とか
「にん」は結構あるので以前から辛いと思っていた。

 

今回の変更で「にゃ」が右連打のみならず小指の連打になるとすると、我慢の限度を超える。
「入力・ニューヨーク」の「にゅ」の打ちにくさはいくら慣れても打つのは憂鬱だったことだし。。

 

では「に」はどこに置くか?

 

上の問題を解決するために左に置くとすると「せ」のあるC表しかない。

Cは強い中指が打つキーなので強度的には問題がない。左下段で少々遅いのも「にん・にい」
は交互打鍵だし、元々助詞の使用が半分以上の「に」はそれほど急ぐ必要がない。

 

ここでは単純に、「に・せ」を入れ替えるとする。
出現率では「に」2.6%、「せ」1.5%であり、左右の使用率の差が2.2%縮まるのはメリット。

 

当然「全ての拗音音節の一音目は全て左のASDF列の表か裏」という法則は完成される。
逆に「助詞は全て右の法則」では「に」は左となって例外となる。

 

しかし、この二つの法則は、拗音・助詞の両用に使われる「に」では両立しないので、
どちらかの法則が例外になるのは仕方がない。

 

また、前回「ほ」をN表に移動して右三連打になっていた「にほん」が今度は全て表で「にほ」が交互打鍵になる。

C表の「に」は何回もここに置いたことがあるので助詞の統一性から外れる以外には問題がないことは確認済み。

 

しかし、「せ」を右に置いたことは一度もない!

 

もちろん左連打になる「せう」という漢音はなく、2音漢音の「せん・せい」が右連打になるから。
でも、試しに「せ」を「に」のあった;裏に置いてみた。

「せ」の主要な漢音である「せん・せい」は右連打とは言っても打ち易いホーム段の外→内のアルペジオに
なるのでこ、れらは交互打鍵だが下段が含まれる以前と比べてスピードが落ちることはない。

出現率は低いのだが2音漢音の「せき」が左連打から、左右の小指同士の交互打鍵になるのでこれはメリット。

 

「世界・先生・しません。・改正・政治・先輩・姿勢・まかせて」など色々「せ」を含む言葉を
打ってみる。確かに、右連打は多くなるのだが;は右のホームキーなので滑らかに打てる。

 

助詞の使用が半数以上の「に」と違って「せ」は色々な言葉のパートのみなので、
打ち易い;裏に「せ」があることは右連打が増えても大きな問題にはならない。

 

むしろ飛鳥の特長である「右連打で色々な言葉が滑らかに打てる」特徴がより明確になるようで面白いかも知れない。

 

つまり、以前から右連打の「警戒・今回・携帯・大会・見解」のような仲間に
「世界・国政・正解・世帯・戦艦・形勢」などが加わることになる。

 

また、右小指の使用率では上で書いたように「せ」は「に」より1.1%少ないので、
担当するカナの多い右小指の負担が多くのキーの一個分以上減る。

 

「一個分」というのは、1.1%というのがRTYUGHQWP@ZXVB/の
13のキーに乗っている各キーのカナの合計の使用率より大きいため。

 

「せ」が;裏に来たお陰で、右のホーム段の裏は
Jく2.67% Kの3.93% Lつ1.70% ;せ1.54% :ろ0.41%となった。
強い・打ち易いキーと出現率の関係が比例するようになったのも嬉しいところ。
 

ちなみに私は「にゃ」のような滅多に出てこない2音でもそれを含む言葉がどのくらいあるか
広辞苑に訊いてみる習慣があるのだが、ここで面白いことを発見。

 

夕焼けニャンニャンの「ニャンニャン」は中国語で「娘娘」と書くのだ!
きっと秋本康はこれを知っていて、若い娘を集める番組のタイトルとしたと見た。

 

ニャン‐ニャン【娘娘】
(もと母、高貴な婦人の意) 中国北部を中心にした民間信仰の女性神。天母娘娘(泰山娘娘)・
聖母娘娘(天后娘娘)などに分かれ、子宝や安産などをつかさどり、娘娘廟(ニヤンニヤンミヤオ)に祀る。

「娘娘廟」って楽しそう♪~~ 一度お参りしないと。。。(^^;;

(あっ、でも私はTV関係の情報には疎いので、「そんなことは常識」だったらゴメン!)
 

ところで。。くどい!!

「ごめん」の「ごめ」は変更以前は右小指の@/の連打だったのが@Zの小指同士の交互打鍵になって改良。

 

しかし今度は「だめ」がA裏Z表と左の小指連打になって、ダメダメじゃん。。(^^;;

 

飛鳥、枯れ切っていなかったようです!

確かに、quaさんの仰るように「ゃく(N表J裏)・ゃっ (N表M表)」が両方同指連打なのはまずいぞ。。

 

ということで、三ヶ月ぶりに↓のように入れ替えてみました。

 飛鳥最新版(飛鳥21世紀-293) 配列表
(カタカナは飛鳥スレの1にある決定候補版からの変更分)

   アンシフト
ASD F  G H  J K L ; : ←列
「ーじひ。  %-  ・ とはヘ 」   
きしう て  ぶゆ  んいかたけ  
みせぎ  ぜ  っ ょ ゅ

    左シフト
ASD F GH J K L ; :
ざねえぁ ぅぇ  ぃよふ! )
ださあり ぉず るすまでげ
びひちば ヴや が、。?   「ヴ」は無変更の「ゔ」

    右シフト
A SD F  GH  J K L ; :
( べれへ。 &ぢ  ~そこぞご
わおな ら  ぬ  くのつにろ
ふ。づは。ほ。 *む をども  


前回のクツの入れ替えで、「ゃっ」だけでなく「ゃく」も同指打鍵になってしまいました。
これは覚悟の上だったのですが、出現率も大したことが無かったのでそのままにしておきました。

 

というのは、これを解決するのには「ゃ」を動かすしかなく、そうするとまた
かなりのカナを動かさないとならなかったので、切りがないと思ったからです。

 

また、ここの「ゃ」は何年もこうだったので、自分の中に「一度決めたんだから動かしたくない」
というニコラのような保守性も働いていたようです。

でも、quaさんの指摘で少し考えてみました。

まず、「ゃく・ゃっ」は「じょう・ちゅう・りょう」のようなものの仲間で、「きゃく・じゃく・
しゃく・りゃく・ちゃく」のように「カナ3字で表記される漢字一字の音読み」のパートなのです。

「ゃっ」は、出現率は大したことはないのですが「ゃく」の音便変化で「客観・借金・若干・百回」
などのパートになっています。

ということは、飛鳥の漢音対応から考えると「ゃく・ゃっ」の両方ともが同指連打になるのは避けたくなります。

また、「チャット・キャット・ちゃった・~~ちゃん」等でも右人差し指の連打になっていました。

 

では、「ゃ」はどこに置くか?

 

これは案外簡単で「め」のあった右下段の/表でいいんですね。

 

今までと違って、拗音が下段の並んだ3キーに外側から「ゃゅょ」と
/.,の順番に並ぶのも「見た目いい感じ」になり、覚えやすくもなり二票!

五十音などとは無関係にひたすら打ち易い運指のみを重視している飛鳥ですが、
意地悪でバラバラに並べているわけではないので、こういう分かり易い並びが
全く他の理由から偶然できると結構嬉しくなりますね。

で、ャとの小指連打も「シャケ・ジャケット・キャニオン・キャロット・チャゲ(&飛鳥。。(^^;;)」
とマイナーなものしか出来ません。


ャが/だと「ゃく・ゃっ・ゃん・ゃい・ゃか・ゃの・ゃつ」などが全て外→内のアルペジオになります。
出現率的には「め」の0.69%に対して「ゃ」は0.31%ですから右小指の負担はかなり減ります。

 

「め」を簡単に動かすのは、前から「ために」の右小指の三連打を何とかしたかったからです。

 

では、「め」は「ゃ」との入れ替えでNに置いたらいいのでしょうか?

まあ、0.06%の出現率の「めん」がNJの同指連打になるのはなんとか我慢が出来ます。

しかし、「ゆめ」のHNという人差し指が伸びきるいやな二連打は避けたい。。。
特に私は「夢」という言葉には思い入れがありますし。。

となると、単純な「ゃ・め」の入れ替えは×になります。

 

そこで以前から「動かしたい」と思っていたカナの場所に「め」を持ってくることになります。

つまり、Z表の「ほ」です。

ここは、「にほん」をなんとか打ち易くするためだったのは前スレでかなり書きました。
でも、0.05%の出現率の「ほ」のなんと1/3以上(0.19%)は「ほう」で左の連打になって
遅くていやだったのです。


しかし、N表に「ほ」が置けることになりますと「ほう」は交互打鍵になって、「にほん」は
全て表の「;NJ」になってNJの人差し指連打が含まれますが結構打ち易いのです。

「ほん」の出現率は0.12%あるのですが、これは「ほう」より少ないですし、「にほん」の
ためにホが/には置けないとなると、これは右人差し指の運動性の良さに任せられる範囲内です。
今度はHNは「ゆほ」ですから「保有」くらいしか言葉がありません。
今度は右連打になる「ほか(にのでは)・ほんとう・ほとんど」なども、右手の運動性の良さで
サクッと打てます。

同一キーの連打になるNには「やむ」があるのですが、これらと「ほ」との組み合わせは「ホヤ・謀反」
くらいで出現率は最小なのもこここに「ほ」が置ける根拠です。

Z表に来た「め」は「ために」が交互打鍵かつ「ため」が表同士の左右指対称になります。
「ゆめ」も上で書いたH/の右連打からHZの交互打鍵になって打ち易くなります。

 

「メール・メーカー・イメージ」の「めー」は以前の打ち易かった交互打鍵から
左連打になりますが、一応外→内の表同指のアルペジオですし、そう何でも
打ち易くするのは不可能なので、ここはこれで我慢することになります。

なんと言っても「め」では出現率一位と二位の「めい0.08%・めん0.06%」が交互打鍵になるのは
大きいです。「ほ」の時と違って「め」には「めう」という左連打の2音漢音はないわけですし。


ここまでまとめると、ャがNから/に メが/からZに、ホがZからNに移動。

しかしこうなると、「ほぼ」が人差し指の連打になる問題が生じます。
「ほうぼう」のように交互打鍵になっても、右では人差し指の連打の感じがあっていやな運指になります。

 

ここの「ぼ」は「ぼく」が人差し指連打になる問題があったのですが、
「ぼう」がJDですと/Dより速く打てるのでこうしておきました。

 

しかし今度は「ほぼ」まで人差し指連打になるので、「ぼ」は以前置いておいた/裏に移動します。
つまり、/裏にあった「ぐ」をH裏に持ってて、「ぼく」を/裏J裏のアルペジオにします。

「くらい」の「くら」とともに「ぐらい」の「ぐら」も左右の指対象+シフトの連続で打ち易くなります。

 

ここだと、「くぐ」が人差し指連打になりますが「くぐ・ぐく」は滅多に出来てません。。
ただ、「ぼん」より「ぐん」の方が多いのですが、どっちにしろデータ番外です。

まとめると、ボをH裏→/裏 グを/裏→H裏に入れ換えます。


ということで今回の入れ替えは五つのカナになります。
「ゃ」を動かした余波で「めほぐぼ」が動いたことになります。

 

余波は余波なのですが、今まで解決したくても出来なかったものが
「ゃ」の移動のお陰で解決できたものが多いということです。

 

確かに「あめ・めー・ぐん」のように若干打ちにくくなるものもあるのですが、
「そう何でも上手くは行かない」のがカナ並べなので、ベターなものの方が
多かったら動かすしかないんです。

 

まあ、「動かすな!」という声は大きいので、一応公式版は姫踊り子草にある
やつか、飛鳥スレの1にある「提案版」が現行の飛鳥の標準となります。

ただこのバージョンに飛鳥人の支持が集まった場合は、もちろんこっちを標準にしたいと思います。

 

あっ、「飛鳥は枯れた」と言ったのに、また変更したのは私のせいではありません!
quqさんが右人差し指の枝を折って「ここは枯れてないよ!」と配列いじってたからなんです。。(^^;;


願わくば、もう「上手い手」がこれ以上思い浮かばないよーに...(-人-)ナムナム 合掌

とりあえず書いてみよう。。。

以下はUジローさんのブログへのレスです。

飛鳥スレにこういう長いのを書くと、実用的なQ&Aなどの一覧性が悪くなり却って飛鳥の普及の
妨げになって自殺行為になりますので、私も「人のするブログなるもの」を立ち上げてみました。

と言っても、ネットができる時間が限られるのでトラックバック
とかの意味が全然分かってないんですが。。(^^;;

親指シフトでは「ダダダダダッ」とは打てない?

>(親指シフトの「トントン打鍵」という)そんな乳臭い快感だけに甘んじて
>それ以外の官能を知らないのは、まだまだ青いと!
>ロールオーバー的な打鍵で「ダダダダダッ!」と見事に、一瞬にして単語を消し去る
>必殺コンボが決まったときのスリリングな快感は、それはそれで楽しいものである。


ええと、まず前提として私が最も長期間打ってきたのは(打鍵量ではなく)タイプライタ以来の英文です。
また、最近は市のPCで結構長いのをローマ字で打つ機会が多くなったので、ローマ字での打鍵感覚も
かなり分かってきました。
で、その体験から言うと「ダダダダダッ!」と見事に単語をうち切る感覚は英文タイプに最も顕著です。

これは、ローマ字と違って英文はいつも目にしている字そのままで打つことがまずあり、
英単語の各音節は非常に数が限られていて、共通に使われるものが多いのが大きな理由です。

また、英語は発声的に「母音と子音が独立している」ので、ローマ字のような「カ=ka」のような
「子音母音ワンセット」の感覚はないので、ロールオーバーをする誘惑は感じられません。
あくまでも一つ一つの文字を等間隔で打っています。

「トントン」になるか「ダダダダッ!」になるかは、打鍵速度に拠ります。
つまり、秒速1打鍵だったら「トントン」ですし、3~4打鍵だったら「タタタタ」、
等間隔でも秒速6打鍵超とかだったら「ダダダダダッ!」になるわけです。

シフトがややこしい親指シフトでは「どんな単語もダダダダッと打つ」のは不可能でしょう。
しかし、飛鳥では配列の工夫でよく使う単語や表現は「ダダダダッ!」で打ち切れるようにしてあります。

つまり、「ですが、ですよね。なわけです。とうきょう ただしい しっていた」など
相当数の単語や言い回しで「ダダダッ打鍵」が可能です。

この場合は飛鳥でも肉体的な最高速で打てますから、「ですよね。」だと左シフト+;KIW.
でシフトを1打鍵として5打鍵になります。ローマ字や月だと9打鍵ですから、飛鳥の「ダダダッ!打鍵」
の部分はこの例では5割方速いと言えます。

「トントン」になるのはたまにしか使わない単語で、これは打っていくうちにどんどん数が減って行きます
一年に数日しか打つ機会のない「クリスマス」なんかは「リスマス」で左シフトの連続が効きますが、
もう何ヶ月も打っていないのでどちらかというと私でも「タンタタタ打鍵」位になるわけです。

もっと使わない「ナポレオン」ですと、「ナポレオ」までが右シフトの連続で結構打ち易いのですが
こういう話題で無理に書かない限りまず打たない単語なので、そんなに速くは打てません。

こういうマイナーな単語を飛鳥で打ってみると、15年打っていたJISカナのように
「カナを組み合わせて打っている」のではなく、指がもう記憶している何千もの言葉
と言い回しを「運指」で打っていることが分かります。

残念ながらこの段階に達するのには英単語を運指記憶で打つより何倍も時間が掛かるようです。

というのは、26字しかなく、またその組み合わせも限られている英語より日本語の82字のカナの
連続の仕方は格段に多様なので、「殆どの言葉を運指で打ちきる」ようになるまでには相当時間が
掛かるのはやむを得ません。


しかし、ローマ字で打っていると確かに私でも「高級だな」と思うことがあります。

まずは、よく言われる「カナからローマ字への脳内自動変換」はカナそのままで
純朴に打つ親指シフトと比べると遥かに高級です。

私はローマ字の教材をタイプライタで結構打った経験があるので、ローマ字への脳内変換は最初から出来ていました。

しかし、私がローマ字入力で最初にとまどったのは訓令式ローマ字とは違って
助詞の「は・へ・を」をwa e oではなく ha he wo と打つことでした。
この「発声と表記のズレ」も何日か打って行くうちに慣れました。

こんなことを言うと、カナ入力だって助詞の「は・へ・を」は「わ・え・お」とは打たないと思う人が多いでしょう。

それはそうなのですが、この助詞の表記の使い分けは小学校以来注意されてきたことで頭に染みついています。
また普通に新聞や雑誌や、それを見ない人でもTVのテロップを見ていれば日常的に大量に目にしているので
カナでこの使い分けに抵抗を覚えることはまずないのです。

ローマ字は性格上カナの音を作って行くやり方なので、どうしても音とカナの一致に引きずられるのです。
もちろん、ローマ字で書かれた文章などまず読む機会がないということもあります。

で、こういうローマ字の発声と表記のズレを脳内で無意識に処理することもローマ字が「高級」と思われる一つです。

しかし、もっと高級だなと思わせるのは、ローマ字で打っていると「言葉を呟きながら打たない」ということです。
つまり、脳内にある文章がそのまま指に乗るので「呟く」という中間作業を必要としないのです。

しかし、この「高級さ」には裏があって、本当は呟きながら打つ方が自然でストレスが少ないのです。

でも、それをローマ字でやろうと思っても発声の一拍が一打鍵では打てないローマ字ではできません。
ですから、それをしたい気持ちを圧殺して脳と指を直結させるので、不自然な分だけ高級感が漂うのです。


打鍵音、聞こえる?聞こえない?

自然さの「圧殺」といえば、最近気づいたことは飛鳥で打っていると常に打鍵音が聞こえるのに、
ローマ字で打っていると打鍵音が全然聞こえないことがあります。

タイプライタ打ちの私は「押す」ではなく「叩く」感じで打ちますから、打鍵音は大きい方だと思います。

でも、ローマ字でどんどん打っているときは打鍵音は全然聞こえてこないのです。それで、masu.なんか
の語尾を高速打鍵(=強い打鍵)で打ち切ったとき、最後の部分だけが市の施設のだだっ広い部屋中に
鳴り響いているのが聞こえて驚くわけです。
私の施設というのは、家ではネット出来ない私は、リアルのレスを書く場合はそこで
ローマ字で打つしかないからです。(こういう長いのは家で飛鳥で打っています)

ではローマ字だと何故打鍵音が聞こえないのでしょう。

それは、ローマ字は発声のリズムと打鍵が全然一致していないので、打鍵音が聞こえると
脳内の言葉のリズムと一致していないために、打鍵が乱されるからです。
それを避けるために、脳が勝手に打鍵音を遮断しているようです。

この「打鍵音遮断プログラム」を働かせ続けるのは無意識とはいえ結構脳にストレスが掛かります。

打ち切る直前に急に打鍵音が聞こえるのは、しばらく休める文末では「早く休みたい」と
フライングで最後の部分だけこのプログラムをオフしてしまうせいのようです。

こういうのも、不自然なことをやっている2ストローク系がその分「高級」と感じさせる部分です。

恐らくこの辺がローマ字打ちの人に多い「俺達は普段使わないローマ字という余計な手間を脳内で処理し、
打鍵音遮断なんかをいつもしているので、カナをカナのまま幼稚に打つ親指シフトなんかより遥かに
高級なことをやっている」という、ローマ人にありがちな勘違いの自負につながっているようです。

とにかく、私は飛鳥でも語尾やよく使う言い回し、漢熟語など全体の二割程度は
「ダダダダッ打鍵」に近い感じで打っています。残りの八割の部分は「タタタ打鍵」でしょうか。

まあ、どんな方式でも初心者は「トントン打鍵」で上級者は「ダダダダッ打鍵」なんだと思います。

ただ、飛鳥では上級者でも普段は「タタタタ打鍵」で、時々「ダダダダッ打鍵」が混じります。
それでも2ストローク系より速いですし、常に「ダダダダッ打鍵」するのは、ゲームでも
ない長時間の文章を考えながらの打鍵ではどうせ長くは続かないからです。


ただ、ニコラのように頻出する言い回しや単語に打ち易い運指が与えられていないと、ここぞという時の
「ダダダッ打鍵」は無理になります。
ですから全体を通して、発声との一致を無視して「トントン打鍵」になるのだと思います。
慣れれば「タタタ打鍵」までは可能なのですが、「ダダダダッ打鍵」は配列側でそれが必要な
文字列に打ち易い運指を与えていないと不可能になります。

こういうわけで、発声でも語尾を代表として「ダダダダッ発声」は結構多いことを考えるとニコラも
ローマ字と同様、発声と打鍵の一致の視点からは不自然なのです。

飛鳥は「ダダダダッ/タタタタ/トントン」を発声に応じて使い分けられるように配列しています。

前回の「ドナドナ」などが飛鳥でも「トントン」になるのはそんな言葉は打つことが
まず無いので慣れていないからJISカナ的に「カナを組み合わせて打っているからです。

いつも「思うドナドナ。」とかいうのが標準語尾だったら、右シフトの四連打でもあり
「ダダダダッ」と打つと思います。

あと、ロールオーバーについて。

あとロールオーバーは、一拍のカナに二打鍵を必要とするローマ字などの2ストローク系では
「発声と打鍵との一致」を無意識に求めるためにやりたくなるものだということは分かる気がします。

でも、ロールオーバーは遅く、私のようなタイプライタ式の「打ったらすぐに指を離す方式」
が遅いということは全然ありません。

というのは、ギネスの世界最高記録はタイプライタ的な打ち方で達成されているのです。

この記録は、飛鳥スレのdenさんに教えてもらったアメリカ人のタイピスト兼Dvorak配列の広告塔の
Barbara Blackburn さんが1985年に立てました。

ソース
Barbara Blackburn, the World's Fastest Typist
http://sominfo.syr.edu/facstaff/dvorak/blackburn.html

最高速は瞬間速度で212 wpm(分速1060打鍵)、平均は170 wpm(分速850打鍵)
また、50分間の連続打鍵では 150 wpm(分速750打鍵)だそうです。

ミスタイプ率は0.2%だったそうです。それだけの速さでそのミス率はスゴイです!
ただ、実用の打鍵では彼女は何割かスピードを落として、限りなくミスゼロの打鍵をしていたと思います

彼女はアップルのQWERTY/Dvorak両用キーボードのテレビCMに出ていた人ですから
この記録は年代を考慮するとタイプライタで出されたものではないでしょう。

彼女は高校のQWERTY配列でのタイピングの授業では落第生だったそうです。
その彼女がDvorakを1938年に始めました。
その数年後には
>She took to it like a fish to water. In only a few years her speed was up to
138 words per minute. (水を得た魚のように、数年後には彼女の打鍵速度は分速690打鍵に達した)
とあるように、Dvorakのタイプライタで秒速10打鍵超を達成しているのです。
実務でタイプをしていて35年!経って、タイプライタをキーボードに変えたら
23%だけ早くなって世界チャンピオンになったのです。

速度はあくまで生活の手段としてタイプをしてきた「結果」であり、彼女の目的
ではなかったことを、タイパーの皆さんにはもう少し考えて欲しいと思います。

「Dvorak配列の広告塔」としては高速タイプの練習を実務とは別にしたこともあるでしょう。
しかし、広告塔はタダではありません。
その練習も彼女にはプロ野球選手の自主トレと同様な「仕事」だったのです。

で、高校時代速記も簿記も州の大会で優勝したほどの優秀な彼女が、QWERTY配列
でのタイピングだけは、クラスの落第生だったとあのページにはあります。

それがDvorak配列にしたら数年で急に秒速10打鍵超になったというのは、
いくら何でもDvorakの宣伝臭が強いのですが、ここではそれは置いておきます。

彼女はロールオーバーもベタベタ打ちもできないあのタッチがクソ重くてストローク
の長い手動タイプライタで、既に秒速10打鍵超の打鍵をしていたのです。
当然、ギネスの記録もタイプライタ的な打ち方で叩き出されているもののはずです。

私の経験でも、タイプライタで始めた人はPCでもタイプライタ的な打ち方をします。
まして、私など比較にならないほどタイプライタを打ってきた彼女がPC時代になって
ロールオーバーなど使うことはないでしょう。

大体、ロールオーバーはそこそこのスピードは出てもそんなに速く打てないと私は思います。

というのは、打鍵を終えて用済みになったキーを押したままにしておくことは
次にその指の打鍵が来た場合、
「指を上げる→(押していたキーがホームキーでないときは)指をホームに戻す→次のキーを打ちに行く」
という動作が必要だからです。

タイプライタ式に打った力の反動で指を離す(というか跳ね返えさせる)と指を上げる動作は必要なくなり
ますし、他のキーを打っている間に指をホームに戻しているので、次の打鍵に行くのに時間が掛かりません。

また、ロールオーバーの癖が付いていると、キーを連続して打たない場合も一つのキーを押し続けてしまい
無駄に同じカナを連打するミスも時々出る可能性も否定できません。

ローマ字やJISカナでロールオーバーが必要なのも、普通の打ち方では高速打鍵が
出来ない配列の故です。

そういうテクニックを弄さなくても高速で長時間打てるように配列側で工夫することこそ
重要だと思って、私は指使いの「最適化」など不要なように飛鳥を作ってきました。


ということで、ロールオーバーというのはあくまで2ストロークで一音一拍で打ちたいとか打ちにくい
JISカナで素早く打つための苦し紛れの工夫ではあっても、最初から打ち易い運指を熟考している
飛鳥のような入力法では、特に早くなる打鍵法ではないという根拠をつらつら書いてみました。

ここを読まれている方に質問

あなたは次のような修正でどうしていますか?

それは便利です。→これは便利です。

A.「そ」の後にカーソルを持っていって、BSで「そ」を消して「こ」を打つ。
B.「そ」の前にカーソルを持っていって、Delキーで「そ」を消して「こ」を打つ。

私は近い方のBSを使うので、Aの方でしたね。。。JISカナの時は

でも、今はこうしています。というか、こういう風にしかできません。

C.「そ」の前にカーソルを持っていって、「それは」を打ち、delを3回押して「これは」を削除。

どうです。これ一番叩くキーの数が多くて非効率的なんです!!
で、JISカナの時のようにAでやろうと随分努力したんですが、気が付いたらCの修正をしているんですね。

この原因は
1.「それは」を「これは」と修正しようと思ったとき「そ」を「こ」に直そうとは「思えない」こと。
2.飛鳥では名詞は常に「助詞付き」の運指で指に記憶されているので「これ」で止まらなくなっている。

これは英文タイプでの単語の修正と同じなので、飛鳥が「運指で打つ」という
英文タイプと同様のものになっている証拠かも知れません。


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